純正のエキパイを研磨してサビを取って、耐熱クリア塗装までしたST250Eですが、一年ほどで元に戻りました……。
もう一度同じ作業をすればまた一年間メンテしなくて済むのですがおもしろくない……。
ということでうっかりとフルエキのマフラーを購入。
気分転換にショートマフラーをつけたのですが、おそらく……このマフラーをつけるひとはいないと思われるので、ST250 Etypeのフルエキのマフラーを交換する際の注意点としてまとめていきます。
(フルエキはフルエキゾースト、エキパイはエキゾーストパイプの略)
ST250 Etypeのフルエキのマフラーを交換するポイント
ST250無印用のフルエキマフラーを、ST250 Etypeにつけられないのは、このO2センサーがあるからです。
普通のボルトがセンサーになっているような形で、マフラー側には穴が空いていてナットが溶接されています。この穴がST250無印にはないのでつけられないということになります。
逆に言えば、汎用のスリップオンマフラーはFI車にもつけられるように、O2センサーより後ろを差し替える作りになっているはずです。
このO2センサーが考えられないくらい固く締められているので、ちょっと邪魔になっている純正のステップを外して、モンキーレンチを使うことでやっと外れました。O2センサーにはコードがついているのでメガネレンチでは外せません。
ちなみに……
コードがついているのでO2センサーを外そうと思うとコードがねじれていきます。そのままでは外せないので、O2センサーのコネクタを外してねじれないようにしながら外していく必要があると思います。O2センサーのコネクタはたどっていけばすぐわかります。
ST250 Etypeのフルエキのマフラーを交換するのに必要なもの
「マフラーを交換するときにはガスケットも交換しましょう」
という話は知っていましたが、マフラーのガスケットがどこにどうなっているのかわからないですよね。というか、やってみないことにはわからなかったので、実際にやってみるとわかると思います。
エンジンの排気で汚れてよく見えなくなっていると思いますが、マフラーの接続部分をマイナスドライバーなどで掘ってみると……。
このようにガスケットを外すことができます。
このガスケットは「交換しましょう」と言うよりは、使い捨ての仕組みです。マフラーをエンジンに接続するために六角レンチで締めていきますが、ガスケットを押しつぶすことで、排気がもれないようにしています。ですので、100円均一で売っているようなショートタイプの六角レンチではトルクがかけられません。
わたしは、ロングタイプのセットに入っているような六角レンチを使いました。
最近あるような先端がボール型でどの角度でも締められる六角レンチでは、トルクがかけられないかもしれない……と思うくらいに締め付けが必要です。
ガスケットはこのガスケットを使いました。
一個入りもあったと思うので型名で検索すると見つかるかもしれません。
ST250E用のフルエキのマフラーを交換してみてわかったことは、フルエキのマフラーにはマフラーを接続する部分(六角レンチで締めていく部分)も純正とほぼ同じものがついているということです。少なくともWirusWinさんのマフラーにはついていました。
WirusWinさんのマフラーはST250E用に結構種類があって、スズキの単気筒のFI車共通のパーツになっているようですが……
スズキの単気筒FIだからといって流用はできないと思います。純正のエキパイを見てみるとわかるのですが、リアブレーキのレバーの隙間をギリギリで入るように設計されているので、他のフルエキのマフラーを流用できるとは思えない構造です。