最近話題のWAVES「Clarity Vx」がどんなものか使ってみようと思ったら使えない……。
信号を受け取っていないようで、全く反応しません。どういうことかと調べてみたら、これはM1 Macだから起きる問題のようです。
【追記】2023年になって、やっとClarity VxがM1やM2のMacに対応しましたが、注意点もあるので、この記事の最後で解説しています。
- WAVESのClarity VxがM1 Macで使えない問題
- WAVESのClarity VxをM1 Macで使う方法
- M1 MacでWAVESのClarity Vxが使えた!
- 【追記】WAVESのClarity VxがM1 / M2 Macに対応!
Clarity Vxをインストールする方法はこちらの記事で解説しています。
WAVESのClarity VxがM1 Macで使えない問題
プラグインをインストールしていつも使っているDAWに入力してみてもこのように何も反応しません。
これはM1 Macで起きる問題で、Intel MacやWindowsでは発生しません。
この対策にはRosettaを使う必要があります。
WAVESのClarity VxをM1 Macで使う方法
Macの「アプリケーション」フォルダを開いて、自分が使おうとしているDAWを右クリックして「情報をみる」を選択します。
ここに「Rosettaを使用して開く」があるのでチェックを入れて閉じます。
あとは普通にDAWを起動すれば使えるようになるはずです。
M1 MacでWAVESのClarity Vxが使えた!
例えば、このノイズが含まれている音源に、Clarity Vxを挿入します。
試しに、そのまま再生してみると、波形のグラフが表示されて音声が入力されているとわかります。
ノイズリダクションのダイヤルを上げて……
再生してみると、確かにノイズが取れています。
確かにすごいんですけど、Rosettaを使用して開けないアプリには、このClarity Vxは使えないので……買うかどうかとなると悩みますね……。X-noiseだとこのような問題は発生しないので……。
それとRosetta経由になるので、音声の書き出しに非常に時間がかかります。うーん……。
【追記】WAVESのClarity VxがM1 / M2 Macに対応!
と悩みつつ、結局買いました。
書き出しに非常に時間がかかる状況が続いていましたが、とうとう2023年になってClarity VxがM1 / M2 Macに対応しました!
以前から、Clarity Vxを買っていた場合、V14→V14.1にアップデートすることでM1/M2 Mac対応のClarity Vxを入手できます。
WAVESのアカウントメニューに「My Product」という項目があります。
My Productをクリックすると、このように「Get Latest Version」というリンクがあると思います。
ここをクリックすれば、WAVESクラウドのライセンスがアップデートされて、WAVES Centralでインストールし直すことで、対応版のClarity Vxを使うことができます。
やっぱりすごいですよ、Clarity Vx。
つまみを100にしておくだけでとても自然にノイズが全て取れてしまいます。
書き出しに5分かかっていたのが、M1 / M2 Mac対応で数十秒で済むようになりました。
すごい。
バージョンアップしてもClarity VxがMacで使えない場合
Clarity VxがM1 Mac(Appleシリコン)に対応してしばらく経ちました。
しかし、ホスト側のバージョンアップで一時的に使えないことがあります。
例えば、Davinci Resolveという動画編集アプリでClarity Vxが使えていたのに、使えなくなったりしています。
もし、Clarity VxがAppleシリコンのMacで使えない場合、まずWAVESの製品ページで対応ホストを確認してください。
例えば、Davinci Resolveの場合、バージョン18.5には対応していますが、最新版の18.6には対応していません。
それとOBSの場合は、インテル版のみ(StadioRack経由のみ)の対応となっていたりします。
OBSでClarity Vxを使う使い方はこちらの記事で解説してます。
それにしても……Clarity Vxが使えない問題で随分と時間が取られてしまったので、WAVESにばかり頼るのは危ないと思い、無料でノイズ除去できるアプリを探してしまいました。
参考にどうぞ。