やっぱりMONOが好き!!

いろいろなモノをご紹介。趣味でバイクカスタムもしています。

【YouTuber】音声録音の基本を解説!初心者にもおすすめできるマイク録音環境!【Renaissance Vox】

わたしの本業としてはVtuberのプロデュースなのですが、現在の主流は個人のYouTubeチャンネルになっているので、できればプロデューサーとして知っておいて欲しいことを書いておきたいと思います。

 

初心者YouTuberにもおすすめできるコンデンサーマイク

このブログで現在一番アクセスを集めているのはこのマイクの記事です。


コロナ渦でリモート環境が必要になったのでしょう。安くて使えるレベルのマイクが求められていることがわかります。もし、あなたが配信者をやりたいとすれば、リアルタイムで音声を流す目的であれば使える音質です。

 

しかしYouTubeの音声をちゃんと録音したいとなると難しいところ。

理由はオーディオインターフェイスに入力できないからです。上の記事内でも触れていますが、M4U(888M)はエレクトレットコンデンサーマイクであり、本当の意味でのコンデンサーマイクではありません。あくまでもPCに直接接続するための設計になっています。

 

では今はどのマイクを使っているのかとなるとこれです。


Amazonで6,000円と本当のコンデンサーマイクとしては比較的に安価で、888Mであることから購入しました。ちなみに888MはAmazon限定ブランドですが、有名メーカーのマランツプロがOEMで作っています。

 

 同じくらいの価格で有名なメーカーとなると、例えばベリンガーの「C-1」が挙げられますが、Amazonのレビューをみる限りノイズがかなり大きいようです。これは6,000円以下の中華マイクでも同様で「サー」っと聞こえるレベルのノイズが乗ります。

 

その点この「MPM-1000」はノイズは聞こえないレベルまで抑えられています。

ノイズレベル

 

トゥルーピークで-70dbくらいでしょうか。

 

-70dbというノイズがどれくらい小さいか説明するのは難しいところですが、ノイズゲート(ノイズをカットするエフェクター)の最小の目盛りが-72dbであることをみてもらうとわかりやすいかなと思います。

ノイズゲート

つまりノイズゲートが要らないレベルまで、ノイズが小さいマイクです。

YouTuberに知っていて欲しい音声の基礎知識

MPM-1000を使ったのはオーディオインターフェイスを使うためだということは説明しましたが、なぜオーディオインターフェイスが必要なのでしょうか

 

歌ってみた動画でなく、ナレーション的な音声の場合でも無加工で音声を撮って動画に入れるだけでは「何を言っているかわからない」というようなコメントが山のようにつくと思います。

 

これはたいてい、音量が揃っていないことが原因です。基本的な音量についてはYouTubeが強制的に合わせますが、音量が揃っているかどうかは各YouTuberの音声加工にかかってきます。わたしは音声を加工するためにこのような構成にしています。

 

マイク(MPM-1000)

→オーディオインターフェイス

→DAW(無料のものでもプラグインが使えればいいです)

→エフェクター(プラグイン)

 

とても基本的な構成ですね。

実際の録音画面はこのようになっています。

音声録音環境

ちなみにですが、わたしのDAWは無料ではないものの、たまたま付属していたAbelton Live Liteを使っています。もしオーディオインターフェイスがなければRoland RUBIX-22などに付属していますね。他のDAWでも付属品でもプラグインさえ使えればなんでもいいです。

 

音楽制作ではないので、DAWが何であるかはそれほど重要なポイントではありません。

初心者YouTuberにもおすすめしたい便利なエフェクター

上の画像で出てきているエフェクタープラグイン。このエフェクターはWAVESの「Renaissance Vox」というエフェクターです。これがこれ以上ないくらい便利で全てのYouTuberにおすすめしたいくらいです。

 

このエフェクターは「ノイズゲート」+「コンプレッサー」+「マキシマイザー(リミッター)」がひとつのエフェクターになっていて、基本的な音量や音圧はこのエフェクターだけで完結します。

エフェクター解説

 

YouTubeの音声が「聞きにくい」という問題は、音声の大きさが揃っていないことが原因と言っても過言ではありません。そこで…

  1. まずコンプレッサーをかけることで音量の揺れを少なくします。
  2. マキシマイザーが小さい音量を大きくしてくれます。
  3. マキシマイザーで音量が大きくなった分のノイズをカットします。

この音量調整は基本的なものですが、全てがひとつのエフェクターでできるわけです。

 

WAVESのエフェクターは高級な部類に入るので、ひとつのエフェクターが4,000円くらいします。別々のエフェクターで揃えると12,000円かかりますが、ひとつで全部対応できるので4,000円で済みます。高級なエフェクターが安く使える本当に優れたエフェクターです。

 

ではこのエフェクターの各機能を簡単に解説していきます。

初心者「コンプレッサーとは?」

コンプレッサーを一言で説明すると「音量を揃えてくれるエフェクター」と言えるでしょう。

 

もしあなたが今「コンプレッサーってなんのことかわからない」と思ってもそんなに心配することはありません。これから動画を制作してくなら、ひとつずつ勉強していくことでわかるようになってきます。まずこのコンプレッサーの設定値が何を意味しているか解説します。

コンプレッサー設定

 

これは「あ」とマイクに音声を入力した際の音声波形に近いものと考えてください。

音声波形

元の「あ」という声が大きすぎた場合に、その大きすぎた分を圧縮(コンプ)するのがコンプレッサーです。

 

人間がナレーションをすると思っているよりも声が大きすぎたり小さすぎたりします。その大きすぎる音を圧縮してくれるわけです。「大きすぎる」を判定するのが「コンプレッサーの設定値」となります。

 

「大きすぎる」の設定値は本来スレッショルドという設定で他に、レシオ、アタック、リリースなど設定項目は多岐にわたりプロの録音エンジニアでも悩むほどです。WAVESのコンプレッサーはスレッショルドだけ設定すればあとはいい感じに自動で調整してくれます。

初心者「マキシマイザー?リミッターとは?」

リミッターとは本来大きすぎる音をカットするリミット(限界)を決めるエフェクターです。

 

このWAVESのエフェクターはコンプレッサーとリミッターがセットになっているため、マキシマイザー(音量と音圧を上げる)のような動作をします。

リミット設定


この設定は「-0db」のまま変更しなくて大丈夫でしょう。「-0db」というのは「入力できる最大の値」で、これを超えるとクリッピング(ブチブチというノイズ)歪み(汚い音)が発生する限界の値(=文字通りの意味でリミット)になります。

 

先ほどのように「あ」と入力した際の波形イメージをみるとこのようになります。

リミッター波形イメージ

「あ」の声が小さい場合、-0dbに近づけるように不自然ではない範囲で大きくしてくれます。完全に-0dbまで大きくしてしまわないところがこのエフェクターの優れているところで、これも自動でいい感じに大きく揃えてくれます。

ここでコンプレッサーとリミッターが動作している動きをみていただきましょう。

エフェクター動作動画

Compのところの赤いインジケータがコンブレッサーのかかり具合です。

一番右、Outputのオレンジのインジケーターが実際に出力されている音の大きさです。

コンプレッサーとリミッターがかかりつつ、どれくらいの音量が出ているのかがよくわかります。だいたい最大が-4.6dbの大きさで声が出力されています。*1

初心者「ノイズゲートとは?」

最後にノイズゲートの解説です。この機能はとても簡単なので実際にエフェクターの画面をみてもらえればわかると思います。

ノイズゲート画像

設定値はだいたい「-68db」にしています。

この設定値は「-68db以下の音はすべてノイズとみなして消す」という単純な機能です。上の画像でほんの少し(オレンジ色の部分)で音が入力されていますがこれは「サー」っと鳴っているホワイトノイズです。

 

小さい音はノイズとみなすことで、Compが最大に(赤色の部分)動いています。これは-68db以下の音は-∞dbに圧縮(コンプ)しているという動作で、イメージとしてはマイクの入力つまみをゼロの位置(=-∞db)にしている感じです。

オールインワンエフェクターWAVES「Renaissance Vox」

ここまで解説したように、各機能を解説するととても長くなります。これらの基本的な音声加工がひとつでできるのがWAVESの「Renaissance Vox」です。

 

とてもおすすめのエフェクターですが、もしひとつひとつの機能をちゃんと勉強したいのであれば、個別のエフェクターで無料のものを探すのもいいと思います。DAWによってはこれらの基本的なエフェクターは最初から入っているでしょう。

 

個別のエフェクターの設定で苦労するほど、このWAVESのオールインワンのエフェクターがどれくらい素晴らしいかわかってもらえると思います。

*1:ポイント:YouTubeの音量はラウドネスという指標で強制的に揃えられます。だいたい-14db〜-15dbで揃えられると推測されていますが、この大きさを超える音量で動画をアップロードしても強制的に-14db以下に揃えられるので大きな問題は起きないでしょう