2022年に入ったくらいから、ノイズ除去の技術がとても高まっていて、WAVESの「Clarity Vx」はAI技術を使ったノイズ除去プラグインとして注目が集まっています。
この「Clarity Vx」をインストールする使い方を解説していきます。
- WAVESのClarity Vxをインストールする準備
- WAVESのClarity Vxをインストールする方法
- WAVESのClarity VxをDAWで使う使い方
- Clarity Vxを使ってノイズを除去する使い方
WAVESのClarity Vxをインストールする準備
Clarity VxはWAVESのプラグインですので、このダウンロードページから「WAVES Central」をダウンロードしてインストールしてください。
WAVES Centralを起動して「LOG IN」ボタンをクリックします。
WAVESのホームページにジャンプするので、自分のアカウントにログインしてください。
「Continue To Waves Central」をクリックして「許可」をクリックすると、WAVES Centralにログインできます。
ログインしたら、「Licenses」をクリックして「Not Actevated(アクティベートされていない)」にClarity Vxのライセンスがあることを確認してください。
WAVESのClarity Vxをインストールする方法
では、Clarity Vxをインストールしましょう。
「Install Products」をクリックします。
「Clarity Vx」のボタンにチェックをいれて「Install & Activate」をクリックするとインストールが始まります。
インストールが完了したら「OK」をクリックします。
このように「Activated(アクティベートされた)」と「Installed(インストールされた)」にチェックが入っていれば、インストールは完了です。
WAVESのClarity VxをDAWで使う使い方
基本的にはもう、このままでClarity Vxが使えるようになっています。
例えば、Logic ProやGarageBandのようなApple製のDAWであれば、AUという形式に変換されているので、「Audio Units>Waves」の中にClarity Vxが入っています。
ただし……Clarity VxはまだM1 MacやM2 Macに対応していません。
やっと…Clarity VxがM1やM2 Macに対応しました!
WindowsのDAWやMacの他のDAWなどであれば、VST3のシステムフォルダをオンにすると、Clarity Vxのプラグインが使えるようになります。
Mac / WindowsでClarity Vxが使えない場合
先ほど、ご紹介したように現在のV14では、Clarity VxがM1/M2のMacに対応しています。
もし、Macを使っていてClarity Vxが使えない場合は、最新バージョンにアップデートしてみてください。
WAVESのホームページにログインして「My Products」に移動します。
「My Products」の画面に「Get Latest Version」があれば、最新バージョンにアップデートできます。
注意点として、バージョン14.1の時点くらいで、Clarity Vxがサポートされたホスト(アプリ)でしか使えなくなっています。
詳しくはClarity Vxの「Saported Hosts」のページで確認してください。
MacならGaregeBand、WindowsならCakewalkなど無料のDAWにも対応しているので、まったく使えないということではありません。
加えて、正式にOBSに対応しました。
かなり特別な対応になっているので、こちらの記事で詳しく解説しています。
その他、ライセンスの問題でClarity Vxが使えないようであれば、こちらの記事を参考にしてください。
Clarity Vxを使ってノイズを除去する使い方
Clarity Vxはノブがひとつあるだけで、使い方としては非常に簡単です。
バックグラウンドのノイズを全て除去するのであれば、ノブを100まで回しておけば、ほぼ完全にノイズを除去してくれます。
「Broad 1」はボーカルがひとり、もしくはナレーションがひとりの場合に使います。
またM1 Macに対応したのと同時に「Broad ECO」というモードが追加されました。
「Broad ECO」は会話やナレーションにしか使えませんが、めちゃくちゃに処理が速くなります。
仕事でも使っていますが、まれに「Broad ECO」だとAIが反応しない場合があるようです。
その場合は、「Broad 1」で処理すればノイズを除去できます。
Analysisの「Single」はステレオの音声をモノラルの1chとして扱ってノイズ除去の処理をします。
ほとんどの場合はSingleで十分にノイズが取れます。
まれに、ナレーションの語尾が不自然に削れてしまうことがあります。
その場合は、ノブを80くらいまで戻してやれば……
削れることなくノイズを取ってくれます。
とにかく、M1 Macへの対応と、Broad ECOモードの追加が大きなアップデートになっていて、これまで数分かかっていたノイズ除去が数十秒で済むようになりました。
これは等倍速のアニメーション5秒ですが、こんなに速く処理が進みます。
このプラグインのおかげで、本当に簡単に、ホワイトノイズや環境ノイズを取ることができるようになりましたね。
すごい時代です。