YouTubeに動画をアップすることがかなり一般的になったというか、YouTuberを目指す人が増えているように感じます。YouTubeの動画の画質も大切なのですが、それよりも大切なのは動画の音声です。
音声を調整するときにはモニタリングヘッドホンを使いますが、激安のおすすめモニタリングヘッドホンをご紹介します。
なぜYouTubeでモニタリングヘッドホンが必要なのか
おすすめヘッドホンを紹介する前に、なぜモニタリングヘッドホンが必要なのか書いておきます。
音楽鑑賞用などに使うヘッドホンは音に「味付け」がしてあります。低音を豊かにしたり、高音をきらびやかにしてりして、音楽がより良く聴こえるようにする味付けです。これはモニタリングヘッドホンとしては使いにくいものになります。どんな音でもある程度いい音で聴けてしまうからです。
つまりモニタリングヘッドホンに求められるのは、録音された音そのままの音が鳴るフラットな特性が必要になります。
特に重要視したいのは「パッ」とか「ペチッ」というリップノイズです。
音楽用のヘッドホンだと隠れてしまいますが、モニタリングヘッドホンだとこのノイズが聴こえます。YouTubeをみる人はそれぞれ聴いている環境が違うので、このノイズが「ペチャクチャ」と不快に聴こえることがあります。結果としてその動画の再生をやめてしまいます。
そこでモニタリングヘッドホンが必要ということになります。
Amazonで激安のモニタリングヘッドホン「Superlux HD681F」
わたしはAmazonで激安だったこの「Superlux HD681F」モニターヘッドホンを使っています。
セミオープン型なので長時間つけていても蒸れません。
側圧、パッドの締付けは強くないので疲れませんが、楽器を弾くなどの用途には向かないでしょう。YouTubeの音声収録のモニタリングとしてはこれくらいで良いと思います。
地味にうれしいのは、ケーブルが片側に集約されているので絡まることがほとんどありません。
側圧も調整できるようになっています。
そして、また地味な特徴ですが、標準フォーン端子に対応しています。
これがネジ留め式になっていて、ミニフォーン端子に変換できるようになっています。
安い機材というか、簡易なミキサーなどを使うときはモニタリングの端子がミニフォーン端子だったりするので、ちょっとうれしい気遣いですね。
激安のモニタリングヘッドホン「Superlux HD681F」の音質
実際に音を聴いてみると驚くと思いますが、音質は薄くて広い感じの、超フラットな音質です。
しゃべってみると「ペチペチ」というリップノイズが目立ちます。ちゃんと口を大きく動かすと低減されるので、しゃべり方に気をつけるようになると思います。このリップノイズを完全になくすことはできないですが「これくらいなら大丈夫だな」という感じが掴めます。
このモニタリングヘッドホンでノイズを少なめにできれば、実際にスピーカーで鳴らしたときにはリップノイズがほぼ聴こえなくなります。
「ペチャペチャ聴こえて気持ち悪い」というYouTubeの感想をたまにみかけるので、それだけ一般のYouTuberはノイズに気をつかっていません。ノイズが原因で再生されないという最悪の結果にならないためにも、ぜひこのモニターヘッドホンを使ってみてください。
高いモニターヘッドホンは良い音で聴こえるわけではなく、フラットな特性なので高いわけですが、このモニターヘッドホンの金額で充分にフラットなモニタリングができます。
激安のモニタリングヘッドホンはノイズ除去にも役立つ
わたしはDAWを使ってYouTubeの音声を録音しています。高音質で録音できるというメリットがありますが、その上にノイズの除去もできます。
実際の音源をモニタリングヘッドホンで聴いていると、リップノイズが入っていることがわかります。しかしリップノイズは小さいので、目視で確認するのはかなり無理があります。
モニタリングヘッドホンでは「ペチッ」というノイズが入っていますが、グラフでみるとなると相当拡大しないとわかりません。モニタリングヘッドホンがあればとりあえずここらへんということで削除できます。
やりすぎると息継ぎのブレスがなくなり不自然になるので、そこは注意しながらノイズを削除していきます。
レコーディングのプロともなると、音声のウェーブに乗っているノイズも除去するようですが、さすがにYouTubeでそこまで求める必要はないかなと思います。音声にリップノイズが乗らないようにするのは話し方でカバーできます。
普通に聴いていて不愉快にならない程度にノイズを削除していくのにもおすすめできるヘッドホンです。