寒い季節にもバイクに乗りたい。
前のバイクはずっとグリップヒーターをつけていたのですが、もう電熱からは離れられないくらい暖かい。
GB350を買ったので、今回は電熱グローブを試してみようとレビューしていきます。
- コミネの電熱グローブ「EK-216」の配線を取り付ける
- コミネの電熱ジャケット「EK-111」を取り付ける
- コミネの電熱配線の取り付け位置について
- コミネの電熱グローブと電熱ジャケットの実力は?
- コミネの電熱グローブと電熱ジャケットの長期レビュー
コミネの電熱グローブ「EK-216」の配線を取り付ける
今回、使ってみようと思ったのは、コミネの「EK-216」
レビューの評価で暖かそうだったので、選択しました。
詳しい説明書がついているので、基本的には問題ないと思いますが、バッテリー直で接続して使用する電熱グローブになっています。
配線をバッテリーのプラスとマイナスに接続するだけなので簡単です。
このようにバッテリーのプラスとマイナスに接続するだけで、ハーネスを刺して、電熱グローブの電源をオンにしないと通電しないので大丈夫です。
プラス側から接続する、ということだけ守れば失敗することはないと思います。
逆に外すときはマイナスからです。
バッ直の場合、例えばちょっと停車してキーをオフにしても、暖かいままなのでバッテリーを消費していきます。
ハーネスを抜くだけで電源オフになるので、気をつけていれば大丈夫ですね。
停車するときはハーネスを抜くしかないので、忘れることもありません。
使い方はかんたんです。
コードを接続して……
ボタンを数秒押せば暖かくなります。
明るすぎるとわかりづらいですが、このように温度調節に合わせた色で光ります。
コミネの電熱ジャケット「EK-111」を取り付ける
で、グローブまでの配線をどうしようかな、と考えていたんです。
タンク下を通して、ハンドルあたりで固定しておけば良さそうかな、とか。
服の中を通したほうが良いかな、とか。
そこで思いついたのが、このコミネの電熱ジャケットです。
配線の問題が解決する上に、暖かくなる!
完璧なソリューションです。
この電熱ジャケット、システムハーネスのコードがこのように伸びています。
シートの前からちょっと、システムハーネスを出しておいて接続するとこんな感じ。
ほとんど気にならないですね。
電熱ジャケットのボタンを押すと、ひかって暖かくなります。
で、袖のポケットからシステムハーネスが伸びて、電熱グローブにつながっています。
もちろん、電熱グローブの電源も入ります。
補足:電熱グローブ単体での配線
ちなみに……。
コミネさんとしては電熱グローブ単体での使用ももちろん想定されています。
取り扱い説明書をみるとこの通り。
電熱グローブの配線は、アウターの中を通してグローブまで繋げるようになっています。
電熱グローブには服の中を通すための長い配線もついているので、別途購入が必要になるものもありません。
以下、配線の位置については電熱ジャケット使用の場合とほとんどかわらないと思います。
コミネの電熱配線の取り付け位置について
コミネのシステムハーネスはこのように、シート前からちょっと出して、センサー類の束とまとめて結束バンドでとめていました。
防水のキャップがついていますが、あんまり雨に濡らしたくはないので、タンク下になるようにして……。
これで冬の防寒は完璧でしょう!
と思ったのですが、配線をこの位置に固定すると、しっかりニーグリップしたときに、絶妙に配線がモモに当たって気になります……。
ということで、サイドカバー側のフレームに結束バンドで固定することにしました。
使わないときはシート下に押し込んでおけばいいので、雨の心配もありません。
ニーグリップしても配線が気にならなくなりました!
なんか最近、コミネばかり買っている気がする……。
コミネマン……。
こんなのも買ってしまいました。
コミネの電熱グローブと電熱ジャケットの実力は?
この電熱グローブはかなり厚いのでレバー操作がしにくくなります。
これは、冬用のグローブならどのグローブでもこんな感じでしょう。
滑らない素材なので、グリップを軽く握るだけでアクセルを回せます。
慣れればかなり運転しやすいグローブだと思います。
暖かさは、「弱」だとほんのりと暖かい、「中」だと指先までちゃんと暖かいという感じで、Amazonのレビュー通りでした。
手の外側が暖かくなるので、グリップヒーターより暖かいと感じます。
年末、気温5℃くらいだと「中」でちょうどいいくらいですので、まだ余裕がありますね。
おどろいたのは、電熱グローブのタッチ素材です。
Googleマップくらいなら違和感なくスクロールして確認できまます。
バイクから降りるときは、腰のシステムハーネスを一箇所外すだけでいいので、これは電熱ジャケットを導入して正解だったかなと思います。
電熱グローブの配線を服の中に通すとしても、腰くらいの位置にあるシステムハーネスを外すだけでいけるはずです。
そして電熱ジャケットですが、肩甲骨から二の腕にかけて暖かくなります。
このあたりに大きな筋肉があるので、身体全体としても暖かく感じます。
裏ボアのスウエットを着た上に電熱ジャケット、その上にダウンを着るとかなり保温してくれて、信号待ちの間はぽかぽかするくらいですね。
真冬は電熱ジャケットを常用しているのですが、思わぬ副効果が。
肩から二の腕くらいが暖かいので、手の先まで流れる血流が温まっているわけです。
なので、ほとんど電熱グローブがいらないくらい、手が冷えるということがありません。
電熱グローブより電熱ジャケットの導入をおすすめしたいくらいですね。
お腹にも電熱が欲しかった、というレビューがありましたが、胸の部分とお腹の部分は身体に密着しないので、あまり意味がないと思います。
コミネの電熱グローブは本当に暖かいのか?
上にも書いたとおり、ちょっと疑念が生じてきました。
コミネの電熱ジャケットが暖かいのであって、電熱グローブは暖かいのか?
とても気になってしまったので実際に検証してみました。
このUSBタイプのグリップヒーター+電熱ジャケット=暖かいのであれば、別にコミネの電熱グローブにこだわる必要はありませんよね。
巻きつけ式のグリヒなので取り付けはとてもかんたんです。
そして、路面温度が3℃の中、グリップヒーター+電熱ジャケットで走ってみました。
それが……。
めちゃくちゃに手が寒い…!!
12Vの電熱グローブと5Vのグリップヒーターを比べているという、不公平感はあるものの、やっぱりコミネの電熱グローブのほうが圧倒的に暖かいです。
そもそも手が寒いと感じることはなく、60km/h以上出すと、ちょっと冷たさを感じるかなという程度。
グリップヒーターだと、60km/hくらいで走っている間はずっと寒くて、信号待ちで手を温めるという感じになります。
つまり、グリップヒーターだと信号待ちの間もずっとグリップを握って手を温めないといけませんが、電熱グローブだと手を離しておけるという利便性も大きいことがわかりました。
コミネの電熱グローブは素晴らしく良いですね。
じゃあ、どれくらい暖かいのか、とても気になって中華製の電熱グローブと比較してみました。
こちらも参考にどうぞ。
コミネの電熱グローブと電熱ジャケットの長期レビュー
冬本番。
60km/h以上のスピードを出すとかなり寒いので、電熱ジャケットを「強」にしたところ問題が発生。
ヒューズが飛びました。
電熱装備を増やしたのに、ヒューズを入れ替えるのを忘れていましたね……。
たいていのバイクには、ヒューズボックスにスペアのヒューズが入っているので、急遽20Aのヒューズを取り出して……
コミネの配線のヒューズを交換することで事なきを得ました。
コミネさんの電熱製品には、セットで配線とヒューズが4種類くらいついているので、最初に変えておくべきでしたね。
今は、付属していた15Aのヒューズを入れています。
すっかり忘れていました……。
それと、スペアのヒューズはヒューズボックスにあると覚えておくといいかもしれません。
1シーズン、コミネの電熱ウェアを使ってみた感想です。
コミネの電熱グローブですが、もともと、グローブとして冬用になっているので、弱でつけておいても十分暖かいですね。
昼になったら電熱をオフにするくらい、グローブ自体が暖かいです。
そして、電熱ジャケットがめちゃくちゃに便利です。
電熱でなければ、寒くないように着込むと、昼になったら暑い……ってこと多いですよね。
それが、朝は電熱をオンにしておいて、昼になったらオフにすればいいので、ずっと快適なままです。
気温5℃以下になってくると、さすがに脚が冷えてきますが、電熱ジャケットで体幹が暖かいままなので「寒い」と感じることはありません。
電熱ジャケットだけ導入するのも、アリと思えるくらい寒くないって素晴らしい……。
電熱グローブと電熱ジャケット(+α)はバッテリーあがりに注意
電熱グローブと電熱ジャケットを常用するようになって、ふと近所までバイクに乗って行った先で、バッテリーがあがりました……。
GB350には電圧計がついているのですが、11Vくらいまでしか電圧がかかりません。
セルを回しても、エンジンがかからない……。
電熱ウェアに加えてスマホの充電も使っていたので、消費電力が大きすぎたようです。
ちなみに、電熱グローブ(EK-216)の最大消費電力が24W(約2.0A)、電熱ジャケット(EK-111)が29W(約2.4A)で、合計すると53W(約4.5A)です。
電熱グローブと電熱ジャケット……までなら問題ありませんが、プラスしてUSB電源や電熱パンツまで使うとバッテリーをメンテナンスする必要が出てきます。
わたしは毎回ではありませんが、定期的に充電するようにしています。
バッテリー充電器は安いので、買っておくと安心して乗れますよ。