GB350には、ホンダ純正のUSB電源オプションがあるらしい……ですが、うちのGB350には付けていないので、USB電源付きのスマホホルダーを取り付けることにしました。その方法を解説していきます。
GB350のイグニッション電源を取り出す
今回取り付けるのはこのUSB電源付きスマホホルダーです。
ST250に乗っていたときから使っているスマホホルダーですが、トラブルもなくずっと使えているので、優秀な製品だと思っています。これをGB350に取り付けます。
原理的には、USBを差し込まないと通電しないので、バッテリー直で配線しても問題ないはずです。ただ、個人的にキーオフでも通電するというのが好きではないので、リレーを使って、キーオンにしたら充電できるという仕組みにします。
では、GB350に取り付けていきます。
まず、キーオンで電流が流れるイグニッション電源を取り出します。GB350のヒューズボックスがシート下にあるので、ここから取り出すことにします。
ウインカーのヒューズ(SIGNAL)が10Aなので、これを使って取り出します。
念の為、テスターを使って測定しましたが、キーオフだと電圧はかかっておらず、キーオンにすると電圧がかかる電源になっていました。
もし、初めて電装系をいじるなら、テスターはあったほうがいいと思います。うまく通電しなかったときにも、どこまで電流が流れているのかテストできます。わたしも初めての頃は、ギボシがうまく圧着できていなかったりして苦労した記憶があります。
例えば、上記のテスターを使うなら、直流の20Vにつまみを合わせて、プラス針を測定したい部分に、マイナス針をバッテリーマイナス極につければ、12Vのバッテリーですので12V+αの電圧がかかっていると測定できます。
話を戻して、イグニッション電源はこのように取り出して、ちょっと無理やりになりますが、ヒューズボックスのフタを閉じることもできなくはないです。
このイグニッション電源をリレーに繋ぎます。
GB350にリレーを取り付ける
リレーはいつも使っているエーモンさんのコンパクトリレーです。
リレーの仕組みを簡単に説明しておくと……。
先程取り出したイグニッション電源は青線に繋ぐことになります。
これでキーをオンにするとリレーが作動し、バッテリーのプラス極に繋いだ赤線→黄色線に電圧がかかることになります。USB電源のプラス線を黄色線に繋いでおけば、キーをオンにすると充電できる、という仕組みになりますね。
白線は使わないので、テープなどで絶縁しておくといいと思います。
話を整理すると、
リレーの青線→(ギボシ)イグニッション電源
リレーの黒線→(クワ型端子)バッテリーマイナス極
リレーの赤線→(クワ型端子)バッテリープラス極
リレーの黄色線→(ギボシ)USB電源プラス線
リレーの白線→使わない
となります。
GB350にUSB電源付きスマホホルダーを取り付ける
USB電源の配線ですが、このようにプラス線にはミニヒューズがついています。
ギボシで受けるようにして、リレーの黄色線に接続しています。
マイナス線はバッテリーのマイナス極に接続できるようにクワ型端子にしておきます。
このクワ型端子はスマホホルダーに付属していたものです。
左側のサイドカウルを開けるとバッテリーがあるので配線を接続します。
バッテリーのプラス極にリレーの赤線、マイナス極にリレーの黒線とUSB電源のマイナス線を接続します。
ちょっと遊んでみたくて、タコメーターも取り付けたのでちょっといろいろバッテリーに接続されていますが……。
これで配線は完了ですね。
キーをオンにすればイグニッション電源→リレーの青線→リレーの黒線→マイナス極と電流が流れて、リレーが作動します。すると、バッテリーのプラス極→リレーの赤線→リレーの黄色線→USB電源のプラス線と電圧がかかります。
スマホホルダーの取り付けは簡単なので省略して……。
いざ、USBを繋いでキーをオンにすると、充電が始まります。
このスマホホルダーは裏側に電源スイッチがあるので、オフにしていると充電できないので注意してくださいね。
スマホホルダーに電源スイッチがある、ということは、バッテリー直でプラス線とマイナス線を接続して、電源スイッチをオンオフすれば大丈夫そうですが、今回はリレーを使うことにしています。
USB電源の配線は、ハンドル下のケーブルガイドでいったん止めて……
タンク右下に結構余裕があるので、右下を通してタンクの端でUSB電源の配線を固定しています。
これで、ロングツーリングでもスマホのナビが使えるので快適。
あと、このリレーは120WまでOKなので、電熱グローブと電熱ジャケットも接続しました。