これまで、ST250eとGB350と乗ってきて、いろいろ電装系のアイテムを付けてきました。
ずっとエーモンさんのリレーを信頼していたのですが……。
やはり電装系が多くなってくるとトラブルも発生します。
そこで電装系を整理しようとデイトナさんの「D-UNIT」を導入することにしました。
その使い方とレビューをお伝えしていきます。
デイトナ・D-UNITでアクセサリー電源を管理する
今回導入したのは、デイトナさんの「D-UNIT」の中で一番ベーシックなタイプです。
キーオンで電圧がかかる4系統のもの。
他に、常時電源がついているものや、防水のものもありましたが、これを選択したポイントは、
- ギボシ端子での接続
- ヒューズ内蔵のタイプ
- シンプルな構成
というところです。
D-UNITプラスとの違いは、常時電源があるかどうかです。
常時電源はバッテリーから直接取ればいいので、無印のD-UNITを選定しました。
コミネの電熱ウェアを使っているのですが……。
D-UNITを通してコミネの電熱ウェア(+α)を使うと、合計アンペアの許容範囲を超える可能性があると思います。
加えて、これまでずっと電装系の配線にはギボシを使ってきたので、ギボシを自分で圧着すれば失敗しないという安心感もあります。
中華製でギボシを使わない同様の製品がありますが、ちょっと安心して使えないかな、という感覚があり……。
デイトナさんというネームバリューも評価に入っていますね。
では、早速バイクに取り付けていきましょう。
デイトナ・D-UNITの使い方や配線のやり方
D-UNITは基本的に、リレーと同じ構造です。
配線図がないのでちょっとわかりにくいですが……エーモンさんのリレーの説明画像にちょっと手を加えました。
キーオンで、①青に電圧がかかると、③赤→④黃のラインに電流が流れるというのが、D-UNITの基本的な仕組みです。
②黒はバッテリーのマイナスにつなぎます。
ということで、まずは①の配線を取り出していきます。
説明書には「キーオンで電圧がかかる配線を探してください」的な説明になっていて、割り込みをするためのコネクタもついていますが……。
わたしはいつもヒューズボックスの「HORM」か「SIGNAL」など、キーオンで電圧がかかるヒューズから、これを使って取り出しています。
今回は、ヒューズボックスの「SIGNAL(ウィンカーなどの電源)」から取り出すことにします。
このように、ヒューズを差し替えるだけで取り出しできるので、かんたんなんですよね。
さて、電源の取り出しができたところで、配線していきましょう。
まずはD-UNITを固定します。
両面テープがついているので、平たい面があれば固定できます。
平たい面がなければ、付属している2本の結束バンドで締め付けて固定することもできます。
では、配線していきます。
D-UNITのプラス線(赤③)とマイナス線(黒②)をバッテリーに接続します。
上の図の②と③に対応しています。
上に出ているギボシ端子は図の①に対応している配線ですので、先ほどヒューズボックスから取り出した電源につなぎます。
デイトナ・D-UNITを使うときの注意点
ここでちょっと注意点があります。
ヒューズから電源を取り出した配線には、エーモンのギボシ端子がついていますが、これはD-UNITについているギボシ端子と互換性がありません。
サイズが違うんですね。
なので、エーモンのギボシ端子を「CA/CB103」という規格のギボシに付け替える必要があります。
デイトナさんからも「CA/CB103」のギボシが出ていますが、単に高いだけなので、上で紹介したキタコさんのギボシのほうがいいでしょう。
中華製品についているミニギボシとほとんど同じ大きさですが、ちょっと違います……。
ですので、わたしは電装品のギボシ端子をすべて「CA/CB103」に付け替えました。
ギボシ端子の圧着については、エーモンさんの一般的な電工ペンチで圧着できます。
デイトナ・D-UNITに電装品をつないでいく
以上で、D-UNITの取り付けはできたので、今度はD-UNITに電装品をつけていきます。
ここから先は、リレーの仕組みを考えなくても使えるような設計になっているのがD-UNITの良い点だと思います。
まずは、USB電源ですね。
プラスとマイナスを接続するだけです。
このUSB電源にはスイッチがついているので、本当はD-UNITを通す必要がないのですが、キーオンでUSB電源を使いたいので、このようにしています。
次は同じデイトナさんのタコメーターですね。
これもプラスとマイナスをつないで、常時電源としてバッテリーに直結の配線はバッテリーのプラスにつなぎます。
デイトナのD-UNIT取り付け完成と感想レビュー
これで電装品も接続できました。
このように、キーをオンにすると、USB電源とタコメーターがオンになります。
完璧ですね。
デイトナ・D-UNITを使ってみた感想です。
ギボシがエーモンと違うというところさえ間違わなければ、カスタム初心者でも使いやすいアクセサリー電源になっていると思います。
配線全体としてもかなり整理されますね。
あとは信頼性ですが……。
そんなに難しい仕組みの機械ではないので、壊れることはほとんどないと思っています。
実際、このD-UNITを取り付けてから、1週間かけて約1,000kmの北海道ツーリングに行くなど長距離を走っていますが、電装系のトラブルは一切ありませんでした。
おそらく、これから先も壊れない、信頼できる製品だと思います。