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888MのコンデンサーマイクMPM-1000は使えるマイクなのかレビュー【マランツプロ】

以前、マランツプロのM4Uというマイクをレビューしましたが、かなり売れていますね。

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そして「888M」というAmazon限定のブランドを立ち上げるほどになっています。では888Mのコンデンサーマイクは使えるものなのかレビューしてみましょう。

Amazonの888M「MPM-1000」は使えるマイクなのか?

 まずマイクの種類についてちょっと解説しておくと、888M「M4U」はコンデンサーマイクではなくエレクトレット・コンデンサーマイクで、PCに刺すだけで使えます。

 

一方の「MPM-1000」は本当のコンデンサーマイクです。

 

本当のコンデンサーマイクということは、ファンタム電源の出せるオーディオインターフェイスが必要になります。同じシリーズでUSB接続のものもありますが、オーディオインターフェイスを使うのでより高品質低ノイズのマイクプリアンプが選択できるようになります。

 

といってもわたしが使っているのはお手頃な2chのスタインバーグのものです

高価なオーディオインターフェイスではありませんが、マイクプリアンプの評判はいい機種ですね。

 

このオーディオインターフェイスにMPM-1000を刺してみましょう。

888M「MPM-1000」は驚きの低ノイズ!

簡易的なアナライザに通してみます。

するとかなりの低ノイズであることがわかります。

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ある程度声の大きさを確保するために+5dbしていてこのノイズの大きさ。-80dbより下のノイズしかありません。

 

これは驚きの低ノイズと言っていいと思います。5〜6,000円のコンデンサーマイク(例えばベリンガーのC-1など)のレビューをみてみると「ノイズが聞こえる」というものばかり。この888MのMPM-1000は聞こえるレベルのノイズは発生しないので驚きです。

888M「MPM-1000」の音質はどうか?

実際にYouTubeのナレーションを録音してみたときは、上下に広くフラットに録れることと、ちょっと音が細い印象を受けました。音質の話になると難しいのですが、フラットに録れるので音質が悪いという印象にはならないでしょう。

 

わたしが使うときはいらない低音と、ちょっと気になる高音をカットしています。

いらない低音と高音

 

このマイクの良いところは低ノイズであること。

これは音質を良くするために重要な要素になります。

888M「MPM-1000」の音が小さい…??

MPM-1000はゲインが大きい、つまり音が大きいマイクではありません。

しかし音が小さいということもありません。例えば、先ほどのイコライザーだけかけた状態で、ちょっと大きめの声を出せばクリップする寸前まで音量が稼げます。ちゃんと発声して録音すれば十分に使える大きさの音声が収録できます。

イコライザー

オーディオインターフェイスのGAINは7割くらいで、ギリギリでノイズが聴こえないくらいのGAINにしています。

もし、もっと音量を稼ぎたいのであれば、GAIN側はノイズが聴こえないくらいにしておいて、OUTPUT側で音量を稼ぐほうが良いでしょう。デジタル信号の内部でブーストするので、ノイズを少なくしたまま、音量を稼ぐことができます。

 

わたしは、このWAVESのコンプレッサーを使って、音量を整えながら音圧も上げるようにしています。ゲインのピークが「-2.9db」なので上限に近いレベルまでゲインを稼いでくれて、リミッターとしても動作するので、-0.0dbを超えてクリップすることはありません。

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コンプレッサーで音圧を上げると大抵、ノイズも一緒に大きくなってしまいますが、MPM-1000は低ノイズなのでコンプを思いっきりかけてもノイズが気になりません。

 

このWAVESのコンプレッサーは、全体的な音量も適正レベルまで持上げてくれる上に、MPM-1000の音の細さもカバーしてくれます。それでもほぼノイズは聞こえないので気持ちよくナレーションを撮ることができますよ。

 

MPM-1000の音量が小さいと感じる場合は、フリーのコンプレッサーを使って音量を稼ぐこともできます。そんなコンプレッサーの使い方を解説した記事も書いたので参考にしてください。

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888M「MPM-1000」はコンデンサーマイクの入門機にオススメ

コンデンサーマイクはとても高価なマイクが多く、高価であればノイズの心配などなく高音質で音が録れるでしょう。この888M「MPM-1000」はなんと言っても6,000円という安さです。

 

この金額で「ちゃんとしたコンデンサーマイク」として使える製品は、コンデンサーマイクの入門機として選んで損はないと思います。歌を録るなら話はかわってくるかもしれませんが、YouTubeのナレーションであれば十分な音質です。

 

【追記】

このMPM-1000はわたしの声を録音する最後のマイクになりました。もっと高価なマイクにしなかったのは、これ以上高音質にしてもYouTubeでは伝わらないと感じたからです。最も重要なのは高価なマイクではなく、しっかりした録音環境を作ることです。

 

Vtuber声優さんの音声を仕上げているときに良く思うのですが、とても高い機材を使っている声優さんなのに、残念な音質で納品されてくると、悲しくなるんですよね。

 

そんな声優さんのせいではありませんが、マイクってどうやって使うのかというとても基本的な記事を書いたので参考になったらうれしいです。 最近の流行にあわせてM1 Macを使って録音する記事になっていますが、他のPCでも考え方としては一緒です。

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