このブログではマイクに関連する情報をいろいろお伝えしていますが、今回はかなり売れているFIFINEのUSBコンデンサーマイク、K669Bが使えるマイクなのかレビューしていきます。
- オーディオインターフェイスがいらないUSBコンデンサーマイク
- FIFINEのUSBコンデンサーマイク「K669B」は使えるのか
- FIFINEのUSBコンデンサーマイクを録音に使う
- FIFINEのUSBコンデンサーマイクは配信に使える?
- FIFINEのUSBコンデンサーマイク「K669B」の音質は?
オーディオインターフェイスがいらないUSBコンデンサーマイク
今回レビューするのは、FIFINEのUSBコンデンサーマイク。
USBコンデンサーマイクのメリットは、USBで直接PCに接続できるので、オーディオインターフェイスが必要ないこと。
言い方を変えれば、オーディオインターフェイスの高性能なマイクプリアンプが使えないので簡易的にPCで使うマイクになります。
早速、箱を開けてみるとこのように音量のつまみがひとつだけ付いたシンプルな設計。
このつまみでマイクの音量を調節します。コンデンサーマイクであれば、マイクのプリアンプのつまみで音量を調整しますが、その機能がUSBコンデンサーマイクの中に収まっているわけです。
FIFINEのUSBコンデンサーマイク「K669B」は使えるのか
このマイクをMacに繋いでみます。
GarageBandを開いてみると、USB PnP Audio Deviceとして認識されています。DAWでも使えるのはいいですね。
GarageBandにアナライザーを入れてみます。
第一印象としては「ノイズが多いな」という印象。アナライザーでもノイズの音量が表示されています。このときは、音量のつまみを20%くらいしか回していません。
うっかり50%くらいまで回してしまうともっとノイズが大きくなります。
しかし、驚きなのは20%くらいしか音量つまみを回していないのに、十分な音声の大きさが得られること。
マイクの感度としては非常に良いです。
20%くらいしか回してなくても、大きめの声を出すとクリップ寸前まで音を拾います。
Amazonのレビューで「ノイズが多い」「キーボードの音を拾う」というものが多かったのですが、それはそうだろうなという印象です。
元々のホワイトノイズがあるのと感度がかなり良いので、例えばPCのファンの音など環境ノイズを拾ってしまいます。
単一指向性のマイクですが、キーボードの音が回り込んでしまうという原因もあります。
USBコンデンサーマイクですので、用途としてはちょっとした配信やボイスチャットが考えられます。
声は十分に拾ってくれるので、この意味では使えるマイクと言えます。
FIFINEのUSBコンデンサーマイクを録音に使う
このマイクの良いところは、感度が非常に良いこと、録音で使うときの問題点はノイズが多いことです。
そこで、USBコンデンサーマイクの音量は20%くらいに抑えておいて、ちょっと大きめの声を出すと良さそうです。
今度はLogic Proを使って、音量20%で録音してみると十分な音量で録音できます。
Logic Proのミキサーを見てみると、最大で-4.8dBくらいの音量ということで、大きすぎることもなくちょうどいい音量で録音できました。
やはり、ノイズが聴こえる程度には入っています。
しかしながら、この程度のノイズであれば、ノイズリダクションをかけることでノイズを除去できるレベルです。
もっとひどいノイズのナレーションを処理してきたこともあるので、これくらいのノイズであれば普通程度だと言っていいでしょう。
ノイズ除去をすれば、YouTubeのナレーションなどの収録でも十分に使えます。
FIFINEのUSBコンデンサーマイクは配信に使える?
では、このマイクをWindowsに繋いでみましょう。
Windowsでもこのように、UPnP Audio Deviceとして認識されます。
OBSの配信で使う場合、FIFINEのつまみは20%くらいにしたまま、マイクのボリュームを70くらいまで絞ったほうが良さそうです。
OBSで見たときに、ノイズがほんの少し表示されるくらいまで絞ります。
これでノイズが-60dB程度なので、普通に配信できる程度のノイズだと感じます。
これくらいの声の大きさですね。
どうしても気になるなら、WAVESの「Clarity Vx」を使えば、完全に除去できる程度のノイズです。
しかしながら、-60dB程度のノイズが聴こえる視聴者はほとんどいないはずです。
FIFINEのUSBコンデンサーマイク「K669B」の音質は?
ノイズに着目してレビューをしてきましたが、音質はどうなのでしょう。
わたしの印象としては、かなり高音に寄った音質だなという印象です。アナライザーを見てみると、60Hz以下をほとんど拾っていません。
この低音を拾わないという特性は、ダイナミックマイクの定番SHUREのSM58に似ています。
音声を扱うときに、低音まで拾ってしまう場合にはイコライザーで低音を減らすのですが、その必要がありません。
良く言えば「抜けが良い」と言えそうですが、良い音かどうかとなると、同じように低音が少ないSM58と比べて音声に艶がありません。
なので音質が良いとは言いにくいですね。
イコライザーを使わなくてもこもらないので、そのまま使える音声になっているのは良いポイントだと思います。
このマイクの魅力は、なんと言っても価格が安いこと。
使い方としては、そのままの音が使えるので、ボイスチャットやZOOMなどの遠隔ミーティングやライブ配信で使えるでしょう。
そしてノイズ除去をすれば、YouTubeのナレーションでも使えます。
非常に感度が良いので、使い方に合っていればおすすめできるマイクです。